◇　酵素風呂開業の工事・設備費用について　◇

 

 

米ぬか・檜（ヒノキ）などの粉末に、植物抽出の酵素をブレンドし、自然発酵させた酵素熱を利用した温浴法として最近人気が出てきている酵素風呂。都内にも酵素風呂専門のサロンが増え、開業を目指す方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、酵素風呂サロン開業の方へ失敗しないためのアドバイスをご紹介いたします。

 

 

 

 

酵素風呂サロンの開業は、特別な資格を取る必要がなく基本的に誰でも可能です。

 

エステや整体院などに比べると、酵素風呂サロンの開業にあたって「技術面」での問題はありませんが、その代わりに酵素や桶などの設備を管理していく技術・知識は必要となり、事前に届け出も必要となります。

 

■届け出の種類・届け出先

・種類：公衆浴場許可（2号施設）→届け出先：保健所

・種類：消防法→届け出先：消防署

・種類：開業届け→届け出先：税務署（個人事業主として開業する方）

・種類：個人事業開始申告書→届け出先：都道府県税事務所（個人事業主として開業する方）

 

■費用の内訳は？

そして、酵素風呂を開業するにあたって必要となる費用は以下の内容が主なものとなります。

・店舗契約費用

・内装工事費用

・設備費用

・広告宣伝費

 

 

この費用の中でその大部分を占めるのが「工事費用」と「設備費用」です。おおよその目安をご紹介いたします。

 

「工事費用」

内装工事は、契約するテナントの引き渡し時の状態によっても金額に差が出ますし、お客様に「よりリラックスしていただける空間」を追求したデザインをしていくと、その分資材にもこだわりが出るため費用が高くなることがあります。

 

開業時に一般的に必要になると思われる工事内容と、その相場です。

 

（例）約１５坪程度の店舗の場合

 

＜仮設・解体工事費用、浴槽床部防水工事＞　

店舗内部の工事のための養生、既存スペースの解体、浴槽設置部の防水処理などの工事費用

・・・約３５万円

 

＜造作工事＞　

店舗設計に沿った壁造作、床下地工事、ドア取付など

・・・約１００万円

 

＜内装仕上げ工事＞　

壁・天井クロス貼り、床材貼りなど

・・・約６０万円

 

＜電気配線工事、空調・設備取付（その他付随）工事＞　

電気・空調配線工事、配管工事、ガス、保温、防露工事

・・・約８０万円

 

＜防災設備工事＞　

誘導灯・非常用照明取付工事、設置届申請、検査立会など

・・・約２０万円

 

などが標準的な工事内容と工事費用の相場となります。

 

「設備費用」

酵素風呂店舗は飲食店や整体院のように既存設備を活用できるような居抜き物件はほぼなく、すべて一から必要な設備を設置していかなければなりません。酵素風呂を開業する際に最低限必要となる設備と、目安となる費用についてご紹介いたします。

 

＜酵素風呂の槽（浴槽）＞

酵素風呂の本体となる浴槽は主に２種類あります

• 大浴場型（複数人使用）　もしくは　　●木製浴槽（※主にひのき製、一人用）

 

（例）約６～８畳程度の大浴場型浴槽造作の場合

 

＜浴槽（造作費含む）＞

・・・約１５万円

 

 

＜エアコン・換気扇・照明＞

・・・約５０万円

 

＜シャワールーム、ロッカールーム、トイレ、洗面台などの設備一式＞

・・・約７０万円

 

 

以上が標準的な設備一式と費用の相場となります。

 

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「工事費用」　約３００万円

「設備費用」　約１３５万円

＜　合計：約４３５万円　＞

 

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上記より、一般的な酵素風呂サロンを開業する際の工事・設備に必要となる費用は、おおよそ５００万円前後がひとつの目安となるかと思います。

 

店舗面積、酵素風呂の浴槽自体の仕様、内装デザイン、設置する各設備のグレードによって最終的な金額は大きく変わりますのでご了承ください。

 

酵素風呂サロンの成功には慎重な計画と効果的な実行が不可欠です。まず、市場調査を通じてニーズを把握し、競合状況を分析します。適切な場所を選定し、ターゲット層にリーチできるロケーションを見つけましょう。

 

■市場調査と差別化

市場の需要や競合を調査し、酵素風呂サロン独自の特徴や価値提案を見つけましょう。差別化が成功の鍵です。

 

■立地条件の検討

開業場所は顧客アクセスやビジネスの可視性に影響します。人通りの多いエリアや交通の便が良い場所を選ぶことが重要です。

 

■効果的なマーケティング戦略

ターゲット層に合わせた戦略的なマーケティングを展開しましょう。SNSやウェブ広告、イベント参加などを活用し、広告効果を最大化します。

 

■サービスの品質向上

リピーターを生み出すために、スタッフのトレーニングや施設の清潔さにも注意を払いましょう。

 

法令順守やライセンスの取得もおろそかにせず、事前に確認しておくことが重要です。開業前にはきちんと計画を練り、市場に適応できる柔軟性を持つことが成功への鍵となります。

 

 

 

酵素風呂を運営するうえでトラブルや問題が発生する可能性があります。失敗しないためのアドバイスが参考になれば幸いです。

 

■配管の課題

酵素風呂サロンにおいて、適切な配管の確保が重要です。例えば、高温の酵素風呂の水や湯気に耐える配管を使用する必要があります。通常の温泉施設と異なり、酵素風呂には特有の成分が含まれています。これにより、一般的な配管が劣化する可能性があります。配管の選定や定期的な点検・メンテナンスを怠ると、漏水や配管の劣化に繋がり、設備トラブルや水漏れのリスクが高まります。

 

■臭いの管理

酵素風呂に使用される酵素には独特の香りがあります。ただし、香りが強すぎたり、不快な臭いになる可能性もあります。適切な換気システムの設置や香りの調整が必要です。また、異なる種類の酵素を使用する場合、香りが混ざり合うことで好ましくない臭いが生じる可能性もあります。こうした問題に対処するためには、酵素の組み合わせや換気設備の調整が求められます。

 

■湿気の増加

換気不足により湿気がこもると、サロン内の湿度が上昇し、カビや雑菌の繁殖を招く可能性があります。

 

酵素風呂を開業する際の施工は、通常の住宅や飲食店舗とは違い、防水加工が必要な箇所や酵素風呂の設置・造作など特殊な作業も発生します。

 

「できるだけ初期費用を抑えたい」気持ちはわかりますが、金額の安さだけで内装業者を選ぶのではなく、酵素風呂店舗の施工経験のある業者へ依頼することをおすすめします。

 

イエスリフォームでは酵素風呂サロン開業に伴う工事経験が豊富にあります。わずらわしい届け出などもアドバイスいたします。

酵素風呂開業をご検討の際は実績があるぜひ当社へ一度ご相談ください！

 

なお、開業の地域によっては工事を承れないことがありますこと、あらかじめご了承くださいませ。