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築古建物のリノベーション ~アスベストへの注意を忘れずに~
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◇ 築古建物のリノベーション ~アスベストへの注意を忘れずに~ ◇
古い建物をリノベーションする際、忘れてはいけない重要なポイントがあります。
それは、建物内に潜む潜在的な危険、アスベストという素材の存在です。
アスベストは過去にはその耐火性や断熱性から建材として広く使用されていました。
しかし、後に行われた研究によって、アスベストが吸い込まれた場合、深刻な健康リスクを引き起こすことが判明しました。
このコラムでは、アスベストのリスクとその安全な取り扱いについて詳しく説明します。
しっかりとした正しい知識で健康と安全を守りながら、リノベーションで築古物件を生まれ変わらせましょう!
目次
1 アスベストの影響と歴史
アスベストとは、石綿(せきめん・いしわた)とも呼ばれ、繊維状のケイ酸塩鉱物の総称です。
アスベストは、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性、耐腐食性などの性質を備え、繊維状で強い優れた素材でした。
そのため、古くから建築や産業分野で、さまざまな用途に広く使用されていました。
具体的には、アスベストが含まれていた主な建材には、断熱材、吸音材、結露防止材、耐火皮膜、化粧用内装材、外装・屋根材、システムバスの壁材や浴槽、吹き付け材などが挙げられます。
アスベストの繊維は非常に細かく軽いため、建材を切ったり、解体した際に飛散しやすく、この繊維を吸入すると、肺に悪影響を及ぼし、20年以上の潜伏期間を経て肺がんや肺線維症などの重篤な病気を引き起こす危険性が明らかになりました。
現在ではアスベストを含む製品の製造、使用、輸入などは禁止されており、現代の建築で使用されることはありません。
しかし、2006年以前に建設された建物にはアスベストを含む建材が使用されている可能性があるため、リフォーム工事や解体工事を行う前に、アスベストの事前調査が必要になりました。
アスベストは安全な取り扱いと適切な処理が重要であり、これに関する法律や規制が設けられています。
アスベストに関する情報を正確に把握し、必要な措置を講じましょう。
リスクを理解し、適切な対策を講じることによって、安全なリノベーションが実現できます。
アスベストの有無を判断するには、以下の方法があげられます。
建物の建築された年を確認する
アスベストの使用が法的に禁止されたのは2006年以降です。
したがって、建物が2006年以降に建てられた場合、アスベストを含む建材の使用はほぼないと考えても良いでしょう。
しかし、2006年以前に建設された建物はアスベストの使用がある可能性があります。
建設時の設計図と仕様書を確認
建物の建設時に作成された設計図や仕様書には、使用された建材や材料の情報が記載されていることがあります。
これらの資料を入手し、アスベストを含む建材が使用されたかどうかを確認できます。
専門業者による調査
アスベストの有無を確認する最も確実な方法は、専門のアスベスト調査業者に調査を依頼することです。
彼らは建物内の試料を採取し、専門の検査を行い、アスベストが含まれているかどうかを確認します。
この方法は最も確実で安全な方法です。
アスベストの有無を確認する際には、安全を最優先に考え、専門家の助言を仰ぐことが重要です。
アスベストは健康に危険をもたらすため、適切な取り扱いと処理が必要不可欠です。
アスベストの安全な取り扱い
アスベストが見つかった場合、適切な処理が必要です。
建築基準法に従い、封じ込めや囲い込みの方法でアスベストを処理します。
これにより、アスベストの繊維が飛散せず、安全性が確保されます。
ただし、アスベスト処理には費用がかかるため、リノベーションの予算に予備費用を考慮することが重要です。
補助金の利用
アスベスト調査に関して、国の補助金を利用することができる場合があります。
具体的な補助金の額や条件は各自治体によって異なるため、詳細については各自治体の担当部署に問い合わせて確認しましょう。
補助金を活用することで、アスベスト調査の費用を軽減することができます。
アスベストが見つかったらリフォームやリノベーションができないと不安に思っている方も多いですが、正確な知識と適切な措置を取ることで、リフォームやリノベーションは安心して進めることができます。
リノベーションの実績がある専門家や会社に相談することで、適切な対処策を提案してもらえるでしょう。
アスベスト問題は建物のリノベーションに関わる重要な側面であり、アスベストのリスクを最小限に抑えつつ安全に取り扱うことが求められます。
専門家のアドバイスを受けつつ、リノベーションプロジェクトを安心して進めましょう。
弊社には「一般建築物石綿含有建材調査者」資格を有したスタッフがおります。
都内、関東近郊でのリフォーム、解体工事などご検討でしたらぜひ一度私どもへお問い合わせくださいませ!
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