１　ポイントその1　安全性を重視したリノベーション

小さい子供がいるご家庭では、子供が怪我をしないための「安全性」を最優先に検討しましょう。

■滑りにくい床

子供は家じゅうを動き回ることが多く、滑りやすい床が原因で怪我をすることがあります。

滑りにくい素材の床材や表面の仕上げを選ぶことで、転倒などのリスクを大きく減らすことができます。

■バリアフリー設計

次にバリアフリー設計。バリアフリーと聞くと高齢者を思い浮かべるかもしれませんが、小さな子供にも有効です。

段差や階段は、子供がつまずいたり、転んだりする原因となりますので、バリアフリー設計を取り入れることで、段差をなくし、安全に動けるようにしたり、階段には安全対策として手すりやステップのフチに滑り止めを取り付けるのも良いかもしれません。

■収納スペース

最後に、子供の手の届かない場所に収納スペースを設ける工夫も必要です。

子供が触ると危ない物は、高い位置に収納するか、鍵付きの収納を利用することで、安全に管理できます。

階段下や高い場所のデッドスペースなどを有効に使い、危険な物が子供の手に触れるリスクを最小限に抑えましょう。

このようなポイントを押さえながら、子供が安全に、そして楽しく過ごせる住まいを実現しましょう。

２　ポイントその2　成長に合わせた柔軟な空間設計

子供が成長するにつれて、住まいに求めるニーズも変わっていきます。

そのためには、子供の成長に対応できるようにしておくことをお勧めします。

■間取り変更や可変型家具

例えば、子供が小さいうちはリビングとして使用する場所の一部を子供部屋として使用できるように設計することで、成長に合わせて部屋を変化させることが可能です。

その際、可変家具（一つの家具で複数の用途として使用できる家具）や、仕切りを使用することで、一つの部屋を複数の用途に対応させることができるため、無駄なくスペースを活用できます。

その際は、床に干渉しない、天井付けの間仕切りが良いでしょう。デザインも色々ありますのでお好みの雰囲気のものを選ぶこともできます。

■多目的ルーム

次に、遊び部屋や勉強スペースを兼ね備えた多目的ルームもお勧めです。

小さな子供が遊ぶプレイルームや、少し大きくなってから勉強するためのスペースを分けるのではなく、一つの部屋で両方の機能を果たせるようにすることで、限られたスペースを有効に活用できます。

可動式の棚やデスクを導入することで、部屋の使い方を柔軟に変更でき、成長に合わせた環境を作ることができます。

■収納スペースの拡充と整理整頓のしやすさを考慮した設計

子供が成長するにつれて、持ち物やおもちゃも増えていきます。

十分な収納スペースを設け、室内や持ち物を整理整頓しやすいように工夫することで、部屋が散らからず、常に快適な環境を維持できます。例えば、収納スペースを壁面に取り入れることで、床面を広く使えるようにすることができます。

子供が小さなうちはボックスを掛けておもちゃの収納に。小学生になったら、ランドセルや上着、帽子などの持ち物を掛ける場所に使いましょう。

さまざまな工夫をこらすことで、子供成長に合わせて長期間にわたって快適に過ごせる環境を整えることができます。

家族が集まる場所は、家族の絆を深めるための重要な空間です。家族の中心となるその場所に工夫をこらして、親子の絆を深めましょう。

■リビングの設計

家族が集まりやすいリビングダイニングの設計がベースとなります。

レイアウトを工夫して、子供と一緒に遊ぶ時間を楽しめる開放感のある空間や、一緒に映画を楽しむ工夫など、くつろぎと遊びと意識した空間が、充実した家族の時間を生み出します。

■オープンキッチンやカウンター

オープンキッチンは、料理をしながらでも家族との会話が楽しめるおすすめのレイアウトです。

キッチンとリビングが視覚的に繋がっていることで、子供に目を配りながらも、料理や片付けができます。

また、カウンターを設けることで、家族が集まって食事やおしゃべりを楽しむスペースを作ることができ、家族間のコミュニケーションの場が多く生まれます。

供ものびのびと過ごすことができます。

キッチン周りの設計は、互いに安心して過ごせる工夫を取り入れましょう。

■中庭やウッドデッキ・バルコニーの活用

中庭や、ウッドデッキ、バルコニーを活用してアウトドアを楽しむスペースもおすすめです。

天気の良い日には、家族でバーベキューをしたり、ガーデニングを楽しんだりすることで、自然とふれあいながら色々な経験をすることによって、お子さんの興味や知識が深まります。

アメリカンなスタイル、ハワイアン、英国風、アンティーク、等、家族の好みの雰囲気に仕上げた空間で過ごす時間は、家族のリフレッシュに繋がります。

いかがでしたでしょうか。

リノベーションでは、もともとある住居を活かしながら、ご家族にぴったりの間取りや仕様へと生まれ変わらせることができるのが大きな特長です。

間取りやレイアウト、空間の使い方だけではなく、生活をより快適にしてくれるスマート家電や、いざというときに役立つ防災・省エネ家電などを合わせることで、より一層生活を快適に過ごせるようにもなります。

子供ものびのびと暮らせる家こそが、親にとっても快適で居心地の良い家であることは間違いありません。

子供がいるからこその空間の使い方や、成長を見据えたレイアウトなど、「好き」「楽しい」そして「快適」にこだわってリノベーションプランを立てていきましょう！