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タンクレストイレが設置できない⁈ ~マンションのトイレリフォームの注意点~
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◇ タンクレストイレが設置できない⁈ ~マンションのトイレリフォームの注意点~ ◇
マンションでのトイレリフォームを考えている方の中には、スタイリッシュで機能的なタンクレストイレに憧れを抱く人も多いでしょう。しかし、マンションによっては思い通りにリフォームが行えないケースもあります。今回は、マンションのトイレリフォームにおいて注意すべきポイントと、タンクレストイレが設置困難なケースなどをご紹介いたします。
目次
1 タンクレストイレとは?
タンクレストイレとは、便器の後ろの貯水タンクがないタイプのトイレのことです。洗浄水は直接給水管から高圧で供給されるため、大きな水タンクを必要としません。1993年にTOTOから発売され、新しいトイレの形として徐々に広がっていきました。タンクがなくなった分だけ、個室の奥行きに余裕が出て狭さを感じません。
【タンクレスとタンク付きの便器のサイズの違い】
タンクレストイレとタンク付きトイレとでは、便器本体のサイズは以下のように差があります。
【タンクレスとタンク付きトイレの違い】
タンクレストイレとタンク付きトイレ違いを以下の一覧表にまとめました。
【タンクレストイレの特徴】
タンクレストイレは便器と便座がセットになっており、温水洗浄便座などの機能がついている商品が多いのも特徴です。ただし手洗器は備えていないので、別に設置する必要があります。
また、節水効果が大変高いという特徴があります。タンク式であれば、1回流すのに13〜15Lの水を必要としますが、タンクレスなら3〜5Lの少ない水で洗浄可能です。水道代を年間5,000円〜15,000円ほど安く抑えられます。
その他の特徴は以下の通りです。タンク付きトイレと比較しました。
【トイレリフォームの費用相場】
一般的なトイレリフォームの費用は、約20万円~50万円程度です。基本的には戸建てとマンションのトイレリフォームを比べて、大きく費用が変わることはありません。トイレのグレードによって費用が異なり、タンクレスタイプや温水洗浄便座などの機能が充実したトイレは、費用が高くなる傾向があります。
トイレ室内がおしゃれに見えるタンクレストイレに、魅力を感じる方は多いと思います。ただ、タンクレストイレは歴史が浅いこともあり「やめたほうがいい」などという噂も存在します。タンクレストイレのメリット・デメリットをまとめましたので、以下の表をご覧ください。
タンクレストイレのメリットの一つが、高い節水効果です。従来のタンク式トイレの場合、1回の洗浄で約13〜15Lの水を使用します。対して、タンクレストイレ(TOTOネオレストLS)の場合、1回の洗浄水量が「大が3.8L/小が3.0L」と水道代をかなり節約できるでしょう。
また一番のデメリットは、停電すると水を流せないことです。タンクレストイレは電気を使用するため、停電すると水を流せなくなります。
【停電時は手動で流せる】
各メーカーとも非常時に備えて電池や手動で水を流すことのできる仕組みを設けています。便器の横に手動レバーが出ているとわかりやすいのですが、サイドカバーの中に隠れていたりなど、非常時には普段通りにボタン一つで使えないため、あらかじめ説明書を確認しておくことをおすすめします。
【停電時の流し方】
停電時の流し方をTOTOネオレストを例にご紹介いたします。
TOTOネオレストは、停電時に備えて手動レバーが便器の裏側に設置されています。具体的には、以下の手順で水を流しましょう。
1. 便器に向かって左側にあるカバーを外し、手動レバーを手前にゆっくりと引っ張る
2. レバーが停止する位置で30秒保持し、「ピピッ」と電子音が鳴ったらレバーを離す
3. 便器内に水が流れる
ただし、TOTOネオレストの手動洗浄には、24時間で約20回という使用目安があります。詳しくはTOTOの公式ホームページをご覧ください。
マンションのトイレリフォームを行う際の注意事項をいくつかご紹介いたします。
【水圧の確認】
タンクレストイレは通常、水道の水圧を利用して洗浄します。そのため、高層階では水圧が十分でない場合があります。メーカーによって推奨される最低水圧が異なりますので、事前に水圧を確認し、必要に応じて加圧ポンプを設置するなどの対策を講じることが必要です。
【排水管の位置】
排水管の位置と仕様を確認しましょう。マンションの場合、排水管は共有部分であり、勝手に変更することができません。タンクレストイレを設置する場合、既存の排水管の位置に適合するかどうかをしっかり確認し、不適合な場合は代替案を検討する必要があります。
【防水対策】
防水対策も重要なポイントです。漏水が発生すると下階に影響を及ぼすリスクがあります。床や壁の防水処理を徹底し、水漏れを防ぐための適切な施工を行いましょう。また、配管接続部のシーリングも念入りに行いましょう。
【電源の確保】
電源の確保も忘れずに行いましょう。タンクレストイレは電気を使用するため、適切な位置にコンセントを設置する必要があります。リフォーム前に電源位置の確認と配線計画を立てておくと、スムーズな施工が可能です。
【専門業者への依頼】
高層階での設置には、経験と知識を持った専門業者に依頼することが重要です。信頼できる業者を選び、施工前にしっかりと打ち合わせを行い、すべての条件や要件を確認することで、スムーズな設置が可能になります。
マンションのトイレリフォームは制限が多く、排水方式や水圧、大きさなどさまざまな点に注意が必要です。マンションの構造などによっては設置できないモデルなどもあります。イエスリフォームではマンションのトイレリフォームの実績が多数ありますので、安心してお任せください!
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