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オフィス移転時に忘れてはいけない退去時の「原状回復工事」とは?
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◇ オフィス移転時に忘れてはいけない退去時の「原状回復工事」とは? ◇
オフィスの移転を考えた時に、忘れてはならないのが、いま使っているオフィスの「原状回復工事」です。
オフィスの退去は、一般のマンションやアパートの住宅のお引越しの時とは少し扱いが違ってきます。
退去の時に、貸主さんとトラブルにならないためにも「オフィスの原状回復工事」の詳しい内容、一般的な工期やかかるコストなどご紹介します。
先にご説明のとおり、オフィスの場合は移転するときに、現在のオフィスを「原状回復工事」してから貸主さんに返さなければいけません。
「原状回復工事」とは、一般的に、「現在の状態」から「入居時の状態」に戻すことをいいます。
契約にもよりますが、基本的には貸事務所における壁、床、天井、照明の交換、パーテンション撤去などの原状回復費用は、経年による自然消耗など関係なく、すべて借主の負担で回復工事が必要となります。
また貸主さんへの明け渡しは、原状回復工事が全て終了してからになりますので、その期間は賃料も発生します。
取り決めは全て契約書に記載されていますが、認識不足ですと退去時に貸主さんとトラブルになってしまうので気を付けましょう。
特に勘違いが多いのが、原状回復工事期間中の賃料発生についてです。
工事の時には、すでに新しいオフィスでも賃料が発生していますので、原状回復の工事の期間中は賃料が2か所で発生することになります。
マンションやアパートの退去と同じように考えていると、原状回復工事の期間を見誤ってしまうことが多いですので注意しましょう。
原状回復に必要な期間は、オフィスの広さや、状況によって異なります。
見積もりをとって検討するためにも、退去予定の2か月前までには余裕をもって施工会社へ連絡を入れたほうがよいでしょう。
特に長期間そのオフィスを使用していた場合には、劣化も進んでいるので、工期には十分な期間を確保するのが賢明です。
簡単な原状回復工事であれば1週間ほどで完了することもあります。
あくまでも目安ですが、30坪程度のオフィスですと1〜2週間ほど、100坪未満で1ヶ月ほど工期が必要なこともあります。
~具体的な現状回復工事の内容~
◆床材(タイル・カーペット)の張替え
◇壁のクロス交換・または塗装
◆造作物の撤去
◇照明の交換
◆電話・LAN配線の撤去
◇共用部やエレベーターなどにある社名が入った案内板などの撤去
◆窓やブラインドの清掃・回復
などなど・・・
先にも申し上げましたが、賃貸住宅と大きく違うのは、壁のクロスや床のタイルカーペット、照明の管球などは、経年劣化や通常消耗の場合も基本的には全て借主の負担で新しいものに変える必要があります。
使用期間が短くて、たいして汚れていなくても、オフィス物件においては100%借主側に原状回復の義務があるのが基本です。
移転のスケジュールを十分に考慮し、計画的に原状回復工事の予定を立てていきましょう。
3 原状回復工事の「コスト」はどれくらいかかる?
なお、原状回復工事にかかるコストは一般的に
・小・中規模のオフィスだと坪単価3~5万円程度
・100坪以上の大規模オフィスの場合は坪単価5~10万円程度
と言われています。
高層ビルの場合は、さらに高額になることもあります。
立地などによっても変わってきますので、ご注意ください。
いざ移転という時、慌てないようにあらかじめ予算を立てやすくするために、入居のタイミングで貸主さんに「このオフィスの原状回復の費用はどれくらいかかるのか?」
と簡単な見積もりをもらっておくのをおすすめします。
余談になりますが、貸主さんにこのオフィスは「居抜き」ができるか確認しておくのもよいでしょう。
「居抜き」とは、飲食店や美容室でよく使われていることで、設備をそのまま残して次の入居者がそのまま設備をつかうシステムです。
条件をクリアできれば、退去する側は原状回復工事のコストを省くことができ、入居者側はオフィス開設の初期費用を抑えることができます。
ただし、この「居抜き」の募集に関してはビルの管理会社や貸主さんの理解がないと実現しません。
「居抜き」は原状回復工事をしないで次の借主に渡すことになるので、よく思わない貸主さんも多いのが現状です。
「居抜き」を許可しない物件、貸主さんも多数ですので、話し合いが必要です。
新しいオフィスへ移転するとき、オフィスの内装やスケジュールなど考えることはたくさんありますが、 “立つ鳥跡を濁さず” 原状回復工事のこともお忘れなく!!
オフィスリフォームのご相談おまちしております。
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