◇　スケルトンリフォームってなに？どんな家に向いている？　◇

 

 

 

 

リフォームやリノベーションを考えて調べていると「スケルトンリフォーム」という言葉を目にすることがあると思います。

スケルトンは「骨組み」という意味があり、家の骨格である柱や梁以外を全て解体して、
躯体のみの状態にして一から間取りを作り直したり、水廻りの移動なども可能な限り施すことができる大掛かりなリフォームになります。

古い家でも、今の生活スタイルに合った間取りや設備に生まれ変わることができるので近年とても人気があります。

スケルトンリフォームについてメリットやデメリットも合わせてご紹介いたします。

 

目次

 

 

１　スケルトンリフォームに適しているのは？

 

間取りを変更したい

ライフスタイルが変わって家の間取りに不満や、暮らしにくさを感じている方にはスケルトンリフォームがオススメです。

骨組み以外全て取り払うので可能な限り間取りの変更や水廻りの移動ができます。

一部だけのリフォームでは難しい工事も可能になることが多いです。

生活動線の見直しをこの機会にしてみるのはいかがでしょうか？

最近の人気な間取りのひとつに「ランドリールーム」という設備があります。

「洗濯」→「干す」→「片づける」を移動なくひとつのスペースで行えます。

日々の家事が楽になりますね。

 

古く老朽化しているとき

築年数が経っている家の場合、骨組み以外全てを新しくできるスケルトンリフォームはオススメです。

建て直すほどじゃないけど、床や壁をキレイにしたいという時の選択に加えていただきたいと思います。

傷んだ部分をちょこちよこメンテナンスをするよりも一度に直してしまう方がコストがかからないケースもあります。

 

機能性を高めたい

スケルトンリフォームは、断熱材などの素材も新しいものにしたり、追加することができます。

古い建物の断熱性を高めることも可能です。

また、スケルトンリフォームは、建物の内部まで手を加えることができるので躯体や基礎を補強して現在の耐震基準に合わせた工事をすることができます。

 

住まいに思い入れがある

「家族が大切にしてきた家を壊して建て直すのは心苦しい」

そんな方にもスケルトンリフォームがオススメです。

いまのライフスタイルに合わせて住みやすい間取りにしつつ、思い出を残すことができるのもリフォームの醍醐味です。

 

 

 

 

スケルトンリフォームのメリットとデメリットの両方を納得したうえで実施することが大切です。

しっかり確認して理解を深めましょう。

 

 

スケルトンリフォームのメリット

 

間取りの変更ができる

 

ライフステージによって、住まいに求めるものは変わります。

過ごしやすい間取りも変わってくるでしょう。

 

「子供が独立したから子供部屋をなくして広い空間にしたい」

「使い勝手の悪い日当たりの悪い部屋を広い収納スペースにしたい」

「高齢の親のためにバリアフリーにしたい」

 

スケルトンリフォームは躯体や基礎や柱、梁といった基盤以外すべてを取り払いますので、自由な間取り、バリアフリー化する施工が可能です。

キッチンやお風呂、トイレなどの水廻りの変更も可能です。

 

配管や配線も交換できる

内部の配管などは、交換はなかなか手を入れることができません。

しかし、スケルトンリフォームなら劣化した配管を修繕したり、新しく交換することが可能です。

全室無線LAN工事をするのもオススメです。

 

耐震性や断熱性効果のUPができる

古くて寒い家も、気密性UP、断熱材の補充などで暖かい家に変身することが可能です。

断熱効果がUPすれば、冬が暖かいだけでなく、夏の冷房効率も上がるので快適な家になります。

耐震性も、現在の耐震基準を満たしていない家であっても、最適な耐震補強を全体に施すことで、耐震性を高めることができます。

 

建替えと比べるとコストを抑えられることが多い

スケルトンリフォームは、新築同様になりますが、建替えと比べるとコストを抑えられることが多いです。

ただし、劣化がひどく、修繕や基礎の作り直しなどがかかる場合は、その限りではありません。

 

 

スケルトンリフォームのデメリット

 

工期が長く、仮住まいが必要になる

スケルトンリフォームは、住んだまま行うことはできません。

大掛かりな工事ですので、工期も長くかかることが多く、2~4ヶ月ほどになることもあります。

その間、家財道具とともに仮住まいへの移動が必要です。

仮住まいへの引っ越し費用、毎月の家賃なども予算に組み込む必要があります。

 

予定よりもコスト高になる場合もある

スケルトン状態にしてみたら想定より修繕や補強が必要になることもあります。

あってはならないことですが、設計図通りに建築されていない建物であった場合など、想定外の補強工事が必要になってしまいます。

工期が伸びればそれだけ人件費もかかりますし、仮住まいの費用も掛かるようになります。

 

集合住宅の場合、規約によってリフォームが出来ないことがある

集合住宅の場合、リフォームのできる範囲などが細かく制限されていることがあります。

構造が「壁式構造」だと壁で支えているので、自由に壁を抜くことができません。

まずは規約の確認をしっかり行いましょう。

 

 

３　まとめ